同じ4馬力(P112形)でも、冷やせる広さの目安は一般事務所で約49〜107㎡、飲食店で約30〜59㎡、理美容院で約39〜49㎡と、用途によって大きく違います(ダイキン工業の空調面積の目安)。火を使う厨房や、ドライヤーを使う美容室では、大きめの能力が必要です。最終的には、施工会社が現地で建物の条件を確認して決めます。
広さと馬力の目安(㎡)
| 能力 | 一般事務所 | 一般商店 | 飲食店 | 理美容院 |
|---|---|---|---|---|
| 1.5馬力 P40形 | 17〜38 | 22〜25 | 11〜21 | 14〜17 |
| 2馬力 P50形 | 22〜48 | 28〜31 | 14〜26 | 17〜22 |
| 2.5馬力 P63形 | 27〜60 | 35〜39 | 17〜33 | 22〜27 |
| 3馬力 P80形 | 35〜76 | 44〜50 | 22〜42 | 28〜35 |
| 4馬力 P112形 | 49〜107 | 62〜70 | 30〜59 | 39〜49 |
| 5馬力 P140形 | 61〜133 | 78〜88 | 38〜74 | 48〜61 |
| 6馬力 P160形 | 70〜152 | 89〜100 | 43〜84 | 55〜70 |
| 8馬力 P224形 | 97〜213 | 124〜140 | 61〜118 | 77〜97 |
| 10馬力 P280形 | 122〜267 | 156〜175 | 76〜147 | 97〜122 |
表は横にスクロールできます →
ダイキン工業「これで解決!業務用エアコン(店舗・オフィスエアコン)の選び方」の空調面積の目安(㎡)をもとに、広さを小さい順に並べ直しました。もとの表には1.8馬力・2.3馬力の機種もあります。計算に使っている冷房の負荷は、一般事務所105〜230W/㎡、一般商店160〜180W/㎡、飲食店190〜370W/㎡、理美容院230〜290W/㎡です。1坪は約3.3㎡です。
同じ広さでも、必要な馬力が変わる理由
- 熱を出すものがある:厨房の火、ドライヤーやパーマの機器、照明、パソコンなど。
- 人が多い・出入りが多い:お客さまの出入りで外の空気が入り、温度が変わりやすくなります。
- 日当たりと窓:西日が当たる、ガラス面が大きい場所は冷房の負担が増えます。
- 天井の高さ・建物のつくり:天井が高い、断熱が弱い建物は、同じ広さでも能力が必要です。
ダイキン工業の飲食店向けの解説でも、調理で温度が上がることや、お客さまの出入りで温度が変わることから、「馬力は大き目に」選ぶよう案内されています。鉄板焼きや鍋など、客席で火を使うお店は客席側にも強い能力が必要になることがあります。
大きすぎても、小さすぎても損をする
能力が小さすぎると、真夏や真冬に効かず、フル運転が続いて電気代がかさみます。大きすぎると、機器代が上がります。正確な能力は、冷房・暖房の負荷を計算して決める必要があるので、見積もりの前に施工会社が現地で確認します。
室内機の形の選び方
- 天井カセット形:天井に埋め込むので見た目がすっきりし、風が広がりやすい形です。天井裏のスペースが必要で、工事費は高めになりやすいです。
- 天井吊形:天井から吊るす形。天井に埋め込めない場所や、天井の高い店舗・倉庫に。
- 壁掛形:壁に付ける形で、工事費が比較的おさえやすいです。小さめの部屋や事務所に。
- 床置形:床に置く形。天井や壁に付けにくい場所や、厨房などに。
室外機の組み合わせ
室外機1台に室内機1台の「シングル」のほか、室内機2台の「ツイン」、何台もつなぐ「マルチ」があります。ツインやマルチは機器代や工事費が高くなる傾向がありますが、室外機の置き場所が1台分で済みます。
表は、メーカーが示している目安です。実際に必要な能力は、建物や使い方で変わります。機種選びは、施工会社が現地を確認してから決めます。